増加する金銭トラブルと不正

 人々はなぜ不正を犯すのでしょうか？

金銭に纏わるストレスは、人々が不正を犯す主な理由の1つとして広く認識されています。一部の人々は病的な理由で不正を犯しますが、これらは件数が少ないです。我々が毎日耳にしている典型的な不正ではありません。しかし、何か問題が生じたときに、御社と長い間信頼関係にあった従業員と仕入先が不正の強い誘惑を感じる事が有ります。最近時は石油、石炭と他の鉱物の価格が低迷しており、多くの資源及びエネルギーセクターの経営者は、いかなる潜在的損失を少しでも軽くしようとコスト削減に躍起となっています。対応策は既に取られており、在庫は減らされ、支払いサイクルは伸びています。今現在、不確実性のレベルが非常に高くなっています。

 従業員と仕入れ先は、御社の中での自分たちの職が危ういと感じているかもしれず、短期・中期的将来について心配し始めるかもしれません。従業員と仕入れ先は生活費とビジネス経費が増加しているのが分かっているのに、自分たちはそれについてほとんど何でもすることができません。従業員と仕入れ先がどのように彼ら自身の金銭に纏わる義務に対応出来るか、ストレスを感じ始めるのは、経済的に不透明感を感じるまさにこれらの時間です。多くの人にとってそれはライフスタイルの問題です。また他の人にとっては本当に生き残りの問題です。不正を犯すことが唯一の道のりとしてよく言われます。

ストレス

従業員はおそらく家賃、住宅ローン、自動車のリース料、授業料、医療費、結婚費用や、ずっと待ち遠しかった海外での休暇の費用をどうやって支払うかについて心配します。

仕入先は従業員の給与、家賃、リース料、債務支払い並びに全く減額されない彼ら自身の給与を払う方法について心配します。これらのストレスが金銭以外では論理的、正直な人々に非論理的で不正な決定をさせることがあり得ます。

合理化
このような環境下では、人々は不正を犯す必要があると強く感じ、より簡単に自分の行動を「合理化」するのです。金銭に纏わるストレスの下で人々は、必要以上にその必要を考えるのかもしれません。あとで金を「返す」という脆弱な意図で若干のお金を「借りる」ことから始めるかもしれません。それが唯一の合理化理由なのですが、彼らは現在のライフスタイルを維持したくてたまらないのかもしれません。どれくらい御社のために働いたか、そして、会社の成功に自分自身が如何に貢献したかを考えるとこのお金を得る資格があると彼らは感じるのかもしれません。御社の中でこういう人が誰であるかをあなたはわかっています。 

統制
金銭に纏わるストレスに際し、主にコスト削減処置として、会社はしばしば従業員の人数を削減します。しかし、これは会社に残る人々の作業負担と責任を増やします。
これは、色々な正式及び非公式な内部統制と監視能力を取り去るという予想外の結果を招きます。簡単に言えば、より多くの仕事をすることになった以前より少ない人々は、誰も他の人がしていることについて心配する余裕がありません。

対抗策
不正の可能性を軽減するためにできることは多くあります。
下記は、実施可能な対抗策の簡単なリストです。

• 不正の認識訓練は、従業員が何を見つけるべきかについての気付きを可能にしま　す
• 内部告発体制は、従業員と仕入れ先に懸念事項を報告するためのチャンネルを作　ります。
• 不正危険度チェックは、潜在的な「要注意地帯」を識別します。
• 不正調査分析チェックは異常な業務または支払を特定します
• 仕入先/得意先監査は、潜在的な利害相反を識別します

シンシアーは、そのような問題に関してアジア太平洋地域の全域で依頼人に忠告してきた長年の経験が有ります。本件の専門家は、インドネシア、シンガポール、タイ、香港と中国とアジア中に駐在しています。お気軽にご来社頂き、御社の特定または潜在的問題を協議出来れば弊社にとってこれほど嬉しい事は有りません。